Androidアプリ開発のチュートリアルとして、ストップウォッチアプリを一緒に作っていきます!
- UIの実装方法
- UIとロジックの連動
- イベントの受け取り方
Androidアプリ開発で重要な要素が詰まっていますので、初心者や入門者の方はぜひ手を動かして取り組んでみてください!
完成形はこちら!
「スタート」と「ストップ」ボタンがあり、スタートボタンを押すとラベルに時間が加算されていきストップを押すとその時点での時間が表示されるアプリです。
- Android Studio Chipmunk | 2021.2.1 Patch 1
- Kotlin 1.6.21
プロジェクトの作成
まずはプロジェクトを作成していきましょう。
プロジェクトの作成はこちらで詳細に解説していますので、必要があれば参考にしてください。
AndroidStudioを起動して New Project
を選択してください。
次は Empty Activity
を選択してください。
次はアプリ情報の入力です。
アプリ名はなんでも構わないのですが、ここではStopWatch
としました。
これでプロジェクトの作成は完了です。
UI
Viewの配置
まずは activity_main.xml
を開いてください。
以下のように変更しましょう。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto"
xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools"
android:layout_width="match_parent"
android:layout_height="match_parent"
tools:context=".MainActivity">
<Button
android:id="@+id/start_button"
android:layout_width="wrap_content"
android:layout_height="wrap_content"
android:text="start"
app:layout_constraintBottom_toBottomOf="parent"
app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent"
app:layout_constraintRight_toRightOf="parent"
app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" />
<Button
android:id="@+id/stop_button"
android:layout_width="wrap_content"
android:layout_height="wrap_content"
android:layout_marginTop="16dp"
android:text="stop"
app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent"
app:layout_constraintRight_toRightOf="parent"
app:layout_constraintTop_toBottomOf="@id/start_button" />
<TextView
android:id="@+id/count_label"
android:layout_width="wrap_content"
android:layout_height="wrap_content"
android:layout_marginBottom="16dp"
android:text="Hello World!"
app:layout_constraintBottom_toTopOf="@id/start_button"
app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent"
app:layout_constraintRight_toRightOf="parent" />
</androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout>
スタートとストップの Button
2つと経過時間を表示する TextView
が1つを実装しました。
スタートボタンが真ん中に来るように layout_constraintXxxx_toXxxxOf
の全てを parent
に設定しています。
次にストップボタンはスタートボタンの下に来るように layout_constraintTop_toBottomOf
を start_button
に指定しています。
最後に経過時間の TextView
はスタートボタンの上に来るように layout_constraintBottom_toTopOf
を start_button
に指定しています。
これでレイアウトの設定は完了です。
下に Design
タブがあると思うのでそれで見た目を確認してみましょう。以下のようになっていればOKです。
タイマーロジック
それでは次にタイマーのロジックを書いていきましょう。
今回のアプリの要件を確認します。
START
ボタンを押すと上に表示されている TextView
に経過時間が表示されていきます。
適当なタイミングで STOP
ボタンを押すと経過時間がボタンを押したタイミングで止まるようになります。
これを考慮した上で実装していきましょう。
MainActivity
を開き次のように実装してください。
import androidx.appcompat.app.AppCompatActivity
import android.os.Bundle
import android.os.Handler
import android.widget.Button
import android.widget.TextView
import java.text.SimpleDateFormat
import java.util.*
class MainActivity : AppCompatActivity() {
companion object {
private const val TERM_MILLISECOND: Long = 100
}
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
super.onCreate(savedInstanceState)
setContentView(R.layout.activity_main)
// Viewを定義
val startButton = findViewById<Button>(R.id.start_button)
val stopButton = findViewById<Button>(R.id.stop_button)
val countText = findViewById<TextView>(R.id.count_label)
// 経過時間
var time = 0L
val dataFormat = SimpleDateFormat("mm:ss.S", Locale.getDefault())
// HandlerとRunnableを使ってタイマーを実現する
val handler = Handler(Looper.getMainLooper())
val timer = object : Runnable {
override fun run() {
// timeに0.1秒を追加
time += TERM_MILLISECOND
// countTextに時間を表示
countText.text = dataFormat.format(time)
// 0.1秒で再度呼ばれるようにする
handler.postDelayed(this, TERM_MILLISECOND)
}
}
// STARTボタンを押した時にtimerをpost
startButton.setOnClickListener {
handler.post(timer)
}
// STOPボタンでタイマーを削除
stopButton.setOnClickListener {
handler.removeCallbacks(timer)
}
}
}
Buttonの取得
まずは findViewById()
メソッドによって Button
を取得しています。
引数に id
を指定していますが、これは先ほどxmlファイルで修正した時に指定した id
です。
経過時間を保持するためのtime
次に経過時間を保持しておくための time
を定義しています。
その下ではその time
を時間として表示するための DataFormat
を作っています。
タイマーロジックを定義
そしてその次は実際にタイマーのロジックを定義するところになります。
今回は Handler
と Runnable
を使用して実現しています。
HandlerとRunnable
Handler
には postDelayed()
というメソッドがあり、これは第1引数の Runnable
を第2引数のミリ秒後に実行する、というメソッドです。
実際に呼ばれるのは override
している run()
メソッドです。
run()
の中ではまず time
に 100ミリ秒(0.1秒)を追加し、 countText
にDataFormatを使って経過秒数を表示させています。
その下で postDelayed()
の第1引数に自分自身を設定することで100ミリ秒後に再度 run()
が呼ばれるという仕組みになっています。
また最初に run()
を呼び出すためにスタートボタンが押されたタイミングで handler
の post()
メソッドを使い発火させています。
止める時には handler
から removeCallbacks()
を呼んであげれば止まるという仕組みになっています。
それではこの時点でビルドしてみましょう。
このような動きになっていれば完成です!
まとめ
お疲れ様でした!
今回のチュートリアルでは、Androidアプリ開発のUI部分について学習することができます。
重要な要素なので理解できるように学習していきましょう!