create-react-appを使って、ReactとTypeScript環境の作り方を解説します。
create-react-appは、バージョン2.0.1からコマンド1つでTypeScript環境を作れるようになったのでそれを使っていきます。
- React+TypeScriptの環境を作ることができる
- Lintやコード整形用ライブラリを追加できる
- React+TypeScriptの開発を始められる準備が整う
- node 16.13.2
- yarn 1.22.4
- create-react-app 4.0.3
目次
準備
まずはローカル環境の準備を行っていきます。
Node.jsの確認
ターミナルでコマンドを入力しNode.jsがインストールされているか確認
$ node -v
バージョンが出力された場合は、インストールされているので次にいきましょう!
バージョンが出力されていない場合は、公式サイトを参考にインストールをしましょう。
yarnの確認
ターミナルでコマンドを入力しyarnがインストールされているか確認
$ yarn -v
バージョンが出力された場合は、インストールされているので完了です!
バージョンが出力されていない場合は、下記コマンドでインストールします。
$ npm install -g yarn
npmやyarnはパッケージマネージャというもので、JavaScriptのライブラリを管理するものです。
npmはNode.jsをインストールすると使えるようになります。
yarnはnpmの上位互換的なポジションで、速かったり、依存関係を厳密に管理できたりします。(ただし、現在はそこまで差はないのでnpmを使っても問題ないです。)
アプリケーションを作成
準備が完了したので、アプリケーションを作っていきましょう!
作成コマンドを実行
下記コマンドを実行することで作成できます。
(sample-app
はアプリ名です。ご自身の好きなアプリ名でOKです!ただ大文字が含まれていると怒られます。)
$ npx create-react-app sample-app --template typescript
諸々出力された後に、Happy hacking! と出力されていれば完了です。
npxはインストールしなくてもライブラリを実行してくれるコマンドで、npm5.2.0から利用できます。
アプリを立ち上げる
アプリを立ち上げてみましょう。
作成したアプリのディレクトリに移動
$ cd sample-app
立ち上げる(ビルド)コマンドを実行
$ yarn start
http://localhost:3000 が立ち上がり、
こんな画面が表示されれば成功!
これで、ReactとTypeScriptの環境構築は完了です!
追加環境設定
ここまでで、React+TypeScriptの環境は構築できました。
ここからは、より良い開発環境を構築していくために下記を実行していきます!
- ESLintを導入し構文チェック
- Prettierを導入しコード整形
- tsconfig.json(TypeScriptの設定ファイル)を修正しTypeScriptをより安全に使う
構文や整形などはツールで自動で検知させることはメリットがたくさんあります。
- 品質を保つ
- 重要なことに時間を割ける
- チームで開発する場合などに統一できる
常に便利なツールを探して楽をし、より重要なことに時間を使う姿勢が大切です。
ESLint導入
ESLintは構文チェックのためのライブラリです。
構文チェックをすることで、セミコロンを忘れたりといったことをシステム的に防ぐことができます。
ライブラリをインストール
$ yarn add -D eslint @typescript-eslint/eslint-plugin @typescript-eslint/parser
.eslintrc.js
を作成
module.exports = {
"plugins": ["prettier"],
"extends": ["react-app", "prettier"],
"rules": {
"prettier/prettier": "error"
}
};
ESLintの設定ファイルのドキュメントはこちらです。
Prettier導入
Prettierは、コード整形のためのライブラリです。
コード整形をすることで、インデントを直したりと、コードを一定のルールで統一することができます。
ライブラリをインストール
$ yarn add -D prettier eslint-config-prettier eslint-plugin-prettier
.prettierrc
を作成
{
"trailingComma": "es5",
"tabWidth": 2,
"arrowParens": "always"
}
設定のドキュメントはこちらです。
ESLintもPrettierも設定ファイルによってルールを変更できるので、
現時点ではこの記事の記述をコピペし、時間があるときにいろいろ試してみてください!
tsconfig.jsonの設定
create-react-appをした時点で、tsconfig.json
というTypeScriptの設定ファイルが生成されていると思います。
設定のドキュメントはこちらになりますので、こちらも時間があるときにいろいろ設定を触ってみてください!
まとめ
create-react-appでReactとTypeScriptの環境を構築する手順を解説しました。
参考になれば幸いです。
モグモグさん
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