バリ島のお正月「ニュピ」をご存じですか?
1年に1度の特別な日は、町の様子がいつもと異なります。
そんなニュピの前日に「バリ島への入国」や「バリ島内での移動」を考えている方へ。
前日の移動を避けるべき3つの理由と、前日に移動する場合の対策をお伝えします。
「ニュピ」とは?
「ニュピ」とは、バリ島の宗教行事でお正月のこと。
日本では12月31日が年末、1月1日が年始ですが、バリ島では3月か4月頃が年末年始となります(2021年は、3月14日)。
日本と日程が違う理由は、日本の暦は「太陽暦」ですが、バリ島の宗教行事では「サカ暦」という暦を使用しているから。
モグモグさん
ニュピ当日は「サイレントデー」と呼ばれ、「外出・労働・火気電気・殺生」が禁止されています。対象者は、現地人・外国人関係なく、バリ島にいるすべての人。
一切の欲を捨てて、静かに瞑想をする日なんだそうです。
そんな厳格な「ニュピ」の前日は、いつものバリ島と少し様子が異なります。
前日の移動は避けるべき理由
ニュピの前日は、バリ島の人たちにとって年に一度の“特別な日”。
この日に移動を避けるべき理由は3つあります。
- 交通渋滞が起きる
- タクシーが走っていない
- 公共施設(お店)が閉まっている
ニュピは大切な宗教行事のため、日本の年末以上に、仕事を休む人がほとんど。
そのため、この日の入国や、観光、車での移動は本当にオススメしません。
では、3つの理由を掘り下げて説明します。
交通渋滞が起きる
ニュピの前日は、どこもかしこも交通渋滞が起きます。
この渋滞が起きる最大の理由は、「オゴオゴ」というお祭りが行われること。
オゴオゴとは…
悪霊をはらって神聖な年を迎えるための儀式。
この儀式では、町の人々が巨大な人形をおみこしのように担ぎ、町を練り歩きます。
この儀式がバリ島全体で行われるため、ほとんどの道がふさがれてしまい、交通渋滞を生み出します。
なので、観光がスケジュール通りに進まなかったり、ホテルの移動に通常の倍以上の時間がかかったりします。
ちなみにオゴオゴが始まるのは、夕方~夜。
午前中であれば、比較的スムーズに移動ができるかと思います。
モグモグさん
タクシーがお休み
バリ島の年末は、ほとんどの人が仕事を休んで、家族と過ごしたりオゴオゴを手伝ったりします。
なので街に出てもタクシーはほとんど走っていません。
唯一走っているのは、事前に予約したタクシーくらい。
しかも料金が通常の倍ほどするので、あまりオススメできません。
前日にどうしても移動をしたい人は、事前にホテルのフロントかタクシーの手配会社に予約をしておきましょう。
公共施設がお休み
タクシーがお休み、という理由と同じですが公共施設もほとんどがお休みとなります。
大型ショッピングセンターや、町のお土産屋さん、飲食店などなど、8割以上は閉まっています。
なので観光は全然楽しめません。
しかし、クタやウブドなど、主要観光地は一部開いている飲食店やスーパーがあるようなので、ニュピの前日にどうしても外出したい方は主要観光地周辺のホテルを予約しましょう。
ちなみに、「午前中までは営業していたり、夕方までは営業している」というお店もあります。
お店の営業情報は現地にいないと分からないので、もし前々日までにバリ島にいる場合は、お店の人に確認するのもいいかもしれません。
まとめ
「ニュピ」の前日は移動を避けるべき3つの理由について、説明しました。
どうしても前日に移動が必要な方は、移動時間を午前にずらしたり、タクシーを事前に手配するなどして対策をしましょう。
普段の観光ではなかなか体験することのできない、バリ島の年末年始。
この日だけはアクティブに動き回らずに、ホテル周辺を散策し、いつもと違うバリ島の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
前日と当日の過ごし方や、気をつける点など
こちらの記事で紹介しています。参考にどうぞ!