野球のピッチクロック(Pitch timer)とは？わかりやすく解説

メジャーリーグで2023年から導入されるピッチクロック(Pitch timer)についてわかりやすく解説していきます。

モグモグさん

2023年から導入というソースはMLB公式ニュースです。

公式ルールとしても記されています。

ピッチクロック(Pitch timer)とは？

ピッチクロックは「投球時間制限」のこと。

投手が打者に対して投球をするまでの時間に制限を設けるものです。

近年試合時間がどんどん長くなっている問題を解決するための試合時間短縮を目的としたルールです。

メモ

英語だと「Pitch clock」と書きます。

ルールには「Pitch timer」と書かれているので、ピッチクロックという投球時間制限のピッチタイマーというルールという位置付けになっているかもしれません。

※正式なものがわかり次第更新します。

ピッチクロックが導入された背景についても簡単に解説します。

上でも少し触れていますが、現在メジャーリーグの平均試合時間は3時間を超えており、徐々に長くなっています。

「試合の時間が長い」、「試合のテンポが遅い」というのが野球の人気の低迷に影響していると考えられており、これまでも様々なルール改変を行ってきました。

ピッチクロックも解決策の1つとして導入されています。

ちなみに大学野球やマイナーリーグで導入し結果をみつつ導入を決定しています。

ただ、選手会はこのルールには反対票を入れています。

Statement on Competition Committee vote pic.twitter.com/8176xAwPZT
— MLBPA Communications (@MLBPA_News) September 9, 2022

ピッチクロックのルール詳細について解説します。

投手に関するルール

ボールを受け取ってから、ランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならない。違反した場合1ボールが追加される。(タイマーは投手がボールを手にした瞬間から開始される。)
1打席中2回までは牽制のためにプレートから足を外すことができる。その度にピッチクロックは戻される。
- ただし3回目の牽制球では、走者をアウトにしない限り、投手はボークになる。
捕手はタイマーが残り9秒以下になる前にホームベース後方にいなくてはならない。

モグモグさん

結構厳しいですね。

牽制だけではなく、ピッチャーが間を取ったりするためにプレートを外すこともカウントされますし、牽制球の制限により心理的な負担も増えそうです。

打者に関するルール

共通ルール

モグモグさん

全体的に結構厳しいルールとなっており、守る側が不利になりそうな印象です。

MLBで活躍する日本人選手への影響についても触れておきます。

MLBのスタットキャストによると、2022年シーズンで500球以上を投げた投手の投球テンポを調査した結果、大谷選手は21.7秒、ダルビッシュ選手が21.0秒でした。

MLB平均は18.1秒のようで、2人とも遅めのペースで投球していたことになります。

モグモグさん

あまり遅いイメージはなかったけど…

お二人だけではないですが、春のキャンプから新ルールに適応し慣れていく必要があるのかなと思います。

メジャーリーグで2023年から導入されるピッチクロック(Pitch timer)について解説しました。

2023年からメジャーリーグで始まる新しいルールなので、ぜひ覚えて変化を楽しんでみてください！

最後に要点をまとめておきます。

投手に関するルール

ボールを受け取ってから、ランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならない。違反した場合1ボールが追加される。(タイマーは投手がボールを手にした瞬間から開始される。)
1打席中2回までは牽制のためにプレートから足を外すことができる。その度にピッチクロックは戻される。
- ただし3回目の牽制球では、走者をアウトにしない限り、投手はボークになる。
捕手はタイマーが残り9秒以下になる前にホームベース後方にいなくてはならない。