野球では抑えの投手に「セーブがついた」などと言われますが
そのセーブについてわかりやすく丁寧に解説していきます。
モグモグさん
セーブがつく条件やホールドとの違いも合わせてできるだけ丁寧に解説します。
セーブとは?
セーブは「投手の成績の1つ」で「試合終了までリードを守ったリリーフ投手につく記録」のこと。
主に抑えの投手に関する記録です。
セーブ数が多ければ多いほど、良い抑え投手ということが言えます。
英語でもそのまま「save」といいます。
「SV」と表記されることがあります。
モグモグさん
セーブ数が多い = リードを守った回数が多い
つまり高ければ高いほど優秀なんだね!
プロ野球などでシーズンの終わりに決める最多セーブ投手(セーブ王)は、セーブ数が一番多い投手が取れる賞です。
つまりシーズン内で最も優秀な抑え投手ということになります。
リリーフ・抑えとは?
先ほどから出てくるリリーフや抑えについて整理します。
プロ野球では、投手の分業制が主流です。
分業は主に下記のような形が多いです。
モグモグさん
登場するイニングに決まりはないので、主な形を紹介しています。
先発が最後まで投げたり、中継ぎが抑えまで行うケースもあります。
名称 | 役割 |
---|---|
先発 | 試合の最初から投げる投手 |
中継ぎ | 先発投手の後に投げる投手 ※ 主に7回〜8回くらいから登場 |
抑え | 試合の最後(最終回)に投げる投手 ※ 8回から登場するケースもあり |
リリーフは、先発投手の後に登場する投手を指します。
つまり、中継ぎと抑えを総称してリリーフといいます。
リリーフは、「リリーバー」とも言われます。
セーブの条件
セーブの条件について解説します。
セーブの条件は、下記の条件を全て満たしているかつ、その下の条件を1つ以上満たしている場合にクリアできます。
必須条件
- 勝利投手ではないこと
- 勝利チームの最後の投手として登板すること
- 1/3以上の投球回を投球すること(アウトを1つ以上取ること)
- 同点や逆転をされずに、リードを守り切り勝利すること
1つ以上満たす必要がある条件
- 登板時のリードが3点以内であり、1イニング以上投球すること
- 3イニング以上投球すること(この場合は、リードを保ってさえいれば点差は関係ない)
- 登板時に迎える打者2人に本塁打を打たれたら同点または逆転される状況であること(この場合はイニング数は関係ない)
モグモグさん
結構ややこしいのですが、分かりやすいように整理するとセーブがつくパターンはだいたいこんな感じです!
※ どのケースも試合の最後の投手として登板し、同点や逆転を許さないという前提です。
下記以外のケースは条件を満たしているかよく確認してみましょう!
具体的なセーブがつくパターンの整理
- 3点差以内で勝っている試合の最終回に登板して勝利する
- リードしている状況で3イニング以上投球して勝利する
- ランナーなしの状況で登板し、2点差以内で勝っている状況を勝利する
- ランナーが1人いる状況で登板し、3点差以内で勝っている状況を勝利する
- ランナーが2人いる状況で登板し、4点差以内で勝っている状況を勝利する
- 満塁の状況で登板し、5点差以内で勝っている状況を勝利する
ホールドとの違いは?
ホールドとの違いについて解説していきます。
ホールドとは?
ホールドは「投手の成績の1つ」で「中継ぎの投手につく記録」のこと。
セーブが抑えの投手につく記録で、ホールドが中継ぎの投手につく記録です。
ホールドとの違いは?
ホールドもセーブと同様に複数の条件があるのですが、重要な条件は下記です。
- セーブを記録しないこと
- 最後の投手として登板していないこと
モグモグさん
つまり、ホールドを記録する場合はセーブがつかないですし、逆にセーブを記録する場合はホールドがつかないようになっています。
中継ぎのための記録、抑えのための記録という点で違いがあります。
セーブのまとめ
野球のセーブについて解説しました!
最後に要点をまとめておきます。
- セーブは試合終了までリードを守ったリリーフ投手につく記録(多ければ多いほど優秀)
- セーブは複数の条件を満たすことで記録される
- セーブとホールドの違いは、抑え投手の記録と中継ぎ投手の記録という違いがある